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松林 政仁
放射線, 22(1), p.19 - 26, 1996/00
国内外における冷中性子ラジオグラフィ装置及び熱中性子ラジオグラフィ装置の現状を特徴的な装置を例に挙げて紹介するとともに、それぞれの装置の利用状況にもふれた。またJRR-3M中性子ラジオグラフィ装置については、装置の紹介に加えて装置高度化のための開発研究の内容についても紹介した。
和田 延夫
日本原子力学会誌, 30(7), p.610 - 616, 1988/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)1mgCf中性子源を装備した移動型の熱中性子ラジオグラフィ照射装置を設計・製作した。この装置は出口口径が200mmと大きく、長さ(L)が500mm、また入口部口径(D)が10、20、または40mmとそれぞれ異なった三つの発散型コリメータを有する。良質のラジオグラフを得るにはシンチレーションコンバータ(NE-426)と微粒子フィルム(Kodak-SR)とを組み合わせて撮像する直接露出法が適していることが分かった。この方法はいくつかの金属材料中の水素の検出に有効に応用され、厚さ10mm以下のアルミニウムの場合、その最小検出限界量は0.64mgHcmであった。また、濃縮Bコンバータとニトロセルロースフィルムとを組み合わせて撮像するトラックエッチ法は強い線を伴う低熱中性子束下での高分解能撮像法として有効であることが分かった。
和田 延夫
接着, 17(4), p.150 - 154, 1981/00
最近、ハニカム・サンドイッチ構造材のように金属材料を接着剤で接合した複合材料が多く用いられるようになった。この場合、接着剤の分布状況を非破壊的に調べるには熱中性子ラジオグラフィが適している。この報告では中性子源としてCfを用いる熱中性子ラジオグラフィの実際について述べ、検出できる接着材の最小厚さは100ミクロンであることを述べ、接着分野への熱中性子ラジオグラフィの応用について展望した。